そもそも、私が佐渡市を研究の対象と選んだ理由は、佐渡市が私が研究中のshrinking city・縮小都市というテーマに合致していること、かつ都市としての潜在能力が高い(ように私には感じる)のにそれが全然活かされていないこと、より経済発展している太平洋側ではなく日本海側に位置していること(さらに離島であること)、という建前がある。そして一番の理由は事前に連絡した幾つかの自治体の中で、圧倒的に素敵で素晴らしいお返事を頂けたことが本音である。こればかりは、ホストとなって下さったツチヤさんと、最初の切り口を頂いた市役所のオオハシ係長に大感謝である。
佐渡での研究目的は、佐渡に住む方々が実際に佐渡に関してどう感じているかの聞き取り調査をすることであり、そうすることによりfirst hand dataを入手することである。
なので、当然ではあるが、手法は聞き取り調査である。具体的には、インタビューとアンケートを実施した。結果的に、24名へのインタビュー調査と128名へのアンケート調査を実施できた。インタビューは様々な観点から佐渡のまちづくりや地域振興に携わっている方々へ、皆さんの立場や活動に関していろいろと聞き、中には私の人生相談にまで発展したケースもいくつかあった。アンケートでは、8の問題と、年齢層、性別、地区を聞く。その問題とは、
- 今後、佐渡はどのようになっていくと思うか?
- 佐渡の強み、好きなところは?
- 佐渡の弱み、嫌いなところは?
- 佐渡がいい影響を受けている外部のものは?
- 佐渡が悪い影響を受けている外部のものは?
- 今後、佐渡はどのようになっていってほしいか、あるいはどのようにしていきたいか?
- 6のために考えられる課題は?
- 7を解消し、6を実現させるために必要と考えられる戦略は?
というものである。これらの問題を選んだ理由は、①は佐渡市民が佐渡の実情に関してどのように感じているかを知ること、②-⑤は佐渡に関するSWOT(Strength強み, Weakness弱み, Opportunity好機, Threat脅威)分析をすることにより、佐渡の特徴を把握すること、⑥は①に対し、どのような佐渡を住民が望んでいるかをバックキャスティング型で考察すること、⑦と⑧はそのための課題や戦略について知ること、を目的とした。また、この方法は三菱総研が「山口県の将来予測等に関する調査」という事例でもやっている。http://www.mri.co.jp/SERVICE/project/chihou/1186939_1373.html すでに就活で落とされた企業であり、真似するのはかなり癪に障るが、問題へのアプローチの仕方は私がやりたい手法であるので「参考」にさせてもらった。
ちなみに、インタビューでは、やはりここでもツチヤさんの持つネットワークに第一にお世話になった。また、そこからナカムラさんにつながり、そこからさらにハシモトさんの持つネットワークにもつながっていった。24ものインタビューができたのは、ツチヤさん、ナカムラさん、ハシモトさんのおかげである。大感謝である。また、アンケート調査では、サイガさんの多大な協力を頂けた。やはり、サイガさんにも大感謝である。そしてもちろん、貴重な時間を割いてインタビューとアンケートに協力して下さった皆様にも大大大感謝である。また、アンケートやインタビューには関係せずとも、私の滞在をより刺激的で充実させて下さった皆様にも本当に感謝している。
今後、ちょくちょくと続編を、というか本編を出していくが、まずイントロと感謝を佐渡編 その①としたい。
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