2009年6月14日日曜日

gamlastan to sergelstorg, stockholm. ガムラスタン、ストックホルム

6月6日はスウェーデンの祝日。きっと建国記念日のようなものだと思う。けれど、日本のそれとは比べ物にならない様なお祭り騒ぎというか、お祝いムードに包まれていた。

そもそも、ストックホルムは市で80万弱、地域でやっと120万人くらいしかいない都市だ。スウェーデンが900万人しかいないから、その感覚ではかなりの大都市であるし、実際にヨーロッパだとこの規模はかなりの大都市に数えられるけれど、やはり渋谷のスクランブル交差点のような量の人間が行き来するような場所はない。はずだった。この日は違った。まず、ほとんどすべての公立の美術館系が無料開放された(らしい)。結果的に、普段は観光客がメインのガムラスタン(旧市街)も地元の人々が大挙して押し寄せる。さらに、最近では珍しく好天に恵まれたのもラッキー要素だった。さらにさらに、スウェーデン対デンマークのワールドカップ予選がストックホルムで開催され、多くのデンマーク人が集まっていたのもラッキー要素だ。

この日私が一番楽しめたのは、やはり様々な人々のアクティビティーである。行きかう人々、パフォーマンスをする人々、そしてそれをただ見る人々。いろんなのがいる。当然、どこかへ向かう人々。これは王宮らへん。

王宮前で毎日のようにやっている兵隊の交代式は夏使用なのか、馬と一緒にやる。観客の数は今までスウェーデンで見た人だかりの中で最大だと思われる。結果的に、小さな子どもに見せてあげたいお父さんたちがとにかく頑張る。あわや、踏まれる。

これ以外にもいろんなパフォーマンスを楽しめる。よくわからないけれど、戴冠式風のアトラクションとか、あとはやっぱり音楽。パフォーマンスではないけれど、菜食主義のキャンペーンをしてる人たちもいた。

そして、試合前に決起集会を開催するデンマーク人たち。スウェーデンとデンマークは何世紀も前からのライバル国家。なので、当然一番白熱する。日韓戦みたいなものか。みなさん昼間から飲めや歌えやの大宴会を繰り広げる。町中で。私もコーラをもらう。

とにかく、穏やかな日常のストックホルムでは感じられないエネルギーを感じた1日だった。で、この日の総括。「立つ鳥跡を濁さず」とあるが、まさにそれは絶対に守るべき習慣だと思う。馬を使ってのパレードは、確かにとても素敵だし迫力があった。見る人を魅了した。けれど、彼らも動物。出すものを出してしまう。しかも、場所をわきまえない。確かに旧市街のパレードの後では清掃係が原始的な手法によってなんとなく掃除をしていた。が、旧市街までの道中のは?当然未始末である。まだあまり暑くないのでいいけれど、夏も本番になった時、放置されたやつらが放つ異臭に困るのは近隣住民である私であることを理解してもらいたい。

また、広場でパーティーするのもすごくわかるし、そういう場所があることもとても素敵なことである。が、やはりそこの清掃は汚したものがすべきだと思う。確かに、夜になると清掃業者がすっかり掃除しにきてくれる。けれども、日本にはないスクエアがあるという素敵な習慣を守るのは、行政ではなくてその利用者であるべきだ。今回はスウェーデンからしてみるとデンマーク人に荒らされた形になるかもしれない。なので、もちろんデンマーク人が責任あるサポーターとして、ちゃんと掃除する、とかそういうのが必要だと思う。けれど、かといって、現地人がきれいに使っているかというとそうでもない。「どうせ行政が委託した清掃業者が掃除しにくる」という考えを持った品のない行動をする人がかなり多い。きっと、そういうモラルのない行動をする人が多いからこそ、外部の人もそういった行動ができるんだろう。確かに、広場のごみ箱が溢れかえっているという惨状は見かけない。この点は我が国の行政にもしっかりと見習ってもらいたい。が、やはり、「立つ鳥跡を濁さず」という予防ができることが理想であると私は感じる。

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