2009年6月27日土曜日

götgatan, stockholm. ヨットガータン

このブログのことを少し考えてみて、これからはもう少し分析とかしてみて、そうすることにより、それなりにまとまりのある主張をしていこうと思い始めた。なのでその実験その1。ちなみに、手法としては、最初に大まかな紹介をして、SWOT分析をして、どうしたらSとOを最大限に活かせ、WとTを補えるかということを考察する。また、三浦展さんは、私の愛する吉祥寺を調査した際に「歩ける・透ける・流れる・とどまる・混ぜる」の5点に着目した。実際に詳しい内容は今手元にある「シュリンキングニッポン」という本の中では紹介されていないのでよくわからないけれど、私もこの5点に少し気をつけながら考察したい。

その実験台になるのがストックホルムのヨットガータンという道。ここを6月24日に多少批判的な考えを持ちながら歩いて自転車をこいでみた。ヨットガータンはストックホルムのsödermalm・ソーデルを縦断する道で、ソーデルの中でもとても大切な役割を担う道の一つでもある。北のgamlastan・ガムラスタン(旧市街の島)からslussen・スルッセンを経て、ヨットガータンに入る。いきなりけっこうな傾斜のGötgatsbacken・ヨットガツバッケンという丘を登り、しばらくしたら今度は下る。すると、medborgarplatsen・メドボリヤープラッツェン・メディスというソーデルのヘソ的な広場につく。そこからは平らな道がskanstull・スカンストゥルまで続く。スルッセンからメディスまではほぼ車の走れない道、というか車が走らない道である。というのは、ここがソーデルのショッピングの中枢で、実に多くの人々が往来しているからである。さらに、地下トンネルがあり、あえてここを走る必要がない。さらに、一方通行だったりもするのでなおさらである。メディスからは車線も広がり、ソーデルからさらに南へと向かう人々が車を走らすことができる。このように、ヨットガータンはスルッセンからメディスまでと、メディスからスカンストゥルまでの2区に大別することができる。そこで、これからは前半と後半に分けてこの道を分析・考察してみる。

ヨットガータン スルッセンからメディス

Strength・強み/長所

  • お店の多様性→混ぜる
  • 車がほとんど通らない→歩ける
  • カフェとかバーとかレストランとか→とどまる
  • 圧倒的にいいアクセス(地下鉄、バス、電車)

Weakness・弱み/短所

  • 自転車と歩行者がぐちゃぐちゃになってる→流れない
  • 実はチェーン店も多い
  • 実はベンチとか皆無

Opportunity・機会(外部要因)

  • 世界中からの資本(お店や観光客)
  • サイクリストがソーデルを縦断するときに代替ルートがなく、結果たぶん立ち寄る人も多い。

Threat・驚異(外部要因)

  • スルッセンの建て替えが迫っており、そのためにもしかしたら人の流れが変わってしまうかも。
  • 実は多いチェーン店の景気動向。(今のところ大丈夫だろうけれど)

こんな感じであろうか。

この界隈はストックホルムのファッショナブルな人たちがとにかく来る。WeekdayとかH&M、Gina Tricot、Monki、Whyred、American Aparel、Filippa K、Adidas Original…と、例を挙げたらきりがないくらいにたくさんのお店がある。デザイン系でも、Granit、Ordning&reda、Design Torget、10gruppen、とやはり多い。つまり、ファッショナブルなエリアなのである。それ以外にも、照明ショップ、健康ショップ、帽子や、などなど、いろいろある。にもかかわらず、ストックホルムではここにしかお店がないものはアディダスと10くらいなのでは?!つまり、確かにいろんな人が集まってきていて、とてもオシャレな雰囲気を醸し出してはいるけれど、実はこの雰囲気は他でも起こりうるような気がしてならない。さすがにバーやカフェ、レストランはここにしかない(と少なくとも私が思っている)ものが多いが、このエリアの強みであるショッピングに関して言えば、実は幻想なのかもしれない。

さらに、サイクリストと歩行者をもう少しうまくわけられるようにしないと、傍から見ていて危険だ。私はこの道にいる人々をゆっくり見るのが好きだから、ここを通る際は毎回自転車を押して歩くので、なおさらそう感じる。毎日ここを通勤する人にとって、おそらくここは歩行者が鬱陶しい自転車を漕ぎにくい道にしかなっていない。

さらに、カフェとかバーに入ってのんびりとくつろぐことは可能だけれど、ベンチとか公園の類がほとんどない。人間観察を楽しむためだけにもコーヒーを飲まなくてはならない。せっかく面白そうな人がたくさん歩いてるのに、これはもったいない。

では、何をすべきなのか。例えば、(ほとんどないけれど)空き店舗を美術&ファッション専攻の学生に提供し、合同アトリエ兼店舗として、ここでしか買えない、ここに来ないと見つからないものを増やす。チェーン店も、ここの店舗でしか取り扱わない限定商品とかを置いてもらうことにより、やはり客足をここへ向かせる。

また、歩行者とサイクリストをいいバランスで分けて共存ができる工夫が必要である。これは、まるで想像ができないけれど、サイクリストにとってもっと快適なスペースをどうにかして提供する。急ぎたい人用に地下トンネルをほったりとか?さらに、そうやって歩行者とサイクリストを分けることにより、安心してくつろげる施設を設ける。ベンチとかでいいからね。言うは易しだが想像力は無限大。

そしてメディスからスカンストゥルまでの後半戦。

Strength

  • 何といってもメディスの集客力。たくさん人が集まれる。→とどまる
  • 自転車道・歩道・車道の区別があり、みんな安心して快適。→流れる、歩ける
  • バーとかレストランも相変わらずある。→とどまる
  • 普通のスーパーとかもある。
  • ここから発生する道にここにしかないおもしろいお店やカフェ、バーなど、たくさんある(SOFOエリア)

Weakness

  • 逆に、車道があることにより人の流れが少ないし、スケールがでかくなりすぎる。
  • 前半に見られるコンパクトさはない。

Opportunity

  • SOFOのブランディングにより、もっと多くの資本が入ってきやすくする。

Threat

  • ヨットガータン前半がもっと充実したらだれも来なくなってしまうのでは・・・
  • SOFOのおもしろい個人店が景気の荒波に負ける。

こんな感じだろうか。

何といっても、こっち側の目玉はメディスとSOFO。前者は、とりあえずたくさん人が来る。大きなスクエアなので、人がとりあえず座れる。さらに、隣接するバーが圧倒的な集客力を持っている。たまにイベントとかもしてるし、私の嫌いなGreenPeaceとかWWFが街頭インタビューをしていることもエリアの賑わいを高めている。後者はストックホルムの一番楽しいところだと確信している。大好きなカフェやショップがゴロゴロある。が、コンパクトではない。広いエリアに面白いお店が散在している感じ。なので、人の流れも見えにくい。結果、人間観察はしにくい。

さらに、やはりスケールがうんと大きくなっているのが気になる。ヨットガータン前半からの流れがメディスで止まり、その先SOFOやその他を歩く人の流れや行動はだいぶ見えない。

そこで、提案は、SOFOをよりうまくアピールする。SOFOのことはSOFOに行かなければ知ることができない。というのでは、新しい人の波を発生させることはできない。やはり、ここを外部へよりブランディングしていくことが必要である。

また、スケールに関しては、やはりどうしようもないところも多い。かと言って諦めるのではなく、スケールが大きいからこそできる工夫もあるはずである。事実、東京でも名古屋でも大阪でも、スケールの大きいエリアでもそのスケールをうまく利用することによりいい雰囲気を創出しているエリアはある。もちろん、日本とスウェーデンというスケールの差はあるけれど、まだまだ改善?というか、工夫の余地はたくさんある。

私が今パッと思いついた提案は2つある。ひとつ目は、ここをヨーロッパ一の秋葉原にする。秋葉も道幅の広いスケールの大きな町であるが、その特異性により人の流れが絶えることはない。また、このような文化を取り入れることにより、ストックホルムに新たな可能性を創出することができるのではないだろうか。なぜこう考えるかというと、実は日本のオタク文化はすごいからである。圧倒的である。その文化を、日本にまで行かずとも感じられる場所を提供する、間違いなく売れる気がする。問題点は、日本のオタク文化が発達しているフランスが、きっと真似をしてきそうな気がすること。それさえなければ、日本まで時間的・経済的に行けないヨーロッパ中のオタクピープルがここを目指す。そういうイベントも開く。場所は当然メディス。完璧な気がする。

そして、2つ目は、ここをヨーロッパ一のゲイ・レズビアンエリアにする。この町はヨーロッパの他の大都市と比べて、虹の旗が少ない。別にそっちの気があるわけでもないから注意して見ないし、かつて新宿2丁目に連れて行ってくれたようなオープンゲイ友達もいないので、尚更そう感じるのかもしれないけれど。で、なぜそうするといいかと思うと、それは彼らが結果的にもたらす多様性にある。Richard Floridaは超有名な本「the rise of Creative Class」において、ゲイの人たちが集まれるエリアというのが、一番経済発展をしやすいことを明らかにしていた。というのは、彼らが世間的に最も迫害を受けている人々で、そのような人々でさえ受け入れられる環境があるのであれば、あらゆる人々が入り込める、超多様性の豊かな界隈ができ、そういう多様な雰囲気をCreative Classと呼ばれる、経済を今後牽引していく人々は求める、というのが主張であった。彼は「ゲイの後をギークが追う」と書いていた。すると、IT産業がここで独自の発展をみせるかもしれない。そんなことを実現させるのである。コンサバな住民が多いエリアなら難しいかもしれないけれど、ソーデルはストックホルムで一番オープンな雰囲気のエリアだと確信している。なので、なおさらこの提案は面白い気がする。

このどちらかを実現させれば、ストックホルムはさらにすごい都市になっていくかもしれない。

と、とりあえず、自分でエリアをSWOT分析し、問題点と改善案を考えてみた。もちろん、SWOTも提案も、全部私の個人の意見であるので、議論としては圧倒的に弱いけれど、楽しかった。次からもこういうフォームでやっていこう。目標は、もっと大胆に!

2009年6月19日金曜日

hammarby sjöstad,

6月16日、久々にhammarbyに向かった。このエリアを日本語で書くとき、サイトによって表記が違うので困る。ここではハマビーとする。

もともとハマビーはストックホルムの中心街の一つ、södermalm(ソーデル)という島の南側に位置する新興住宅街である。2004年の夏季オリンピックにストックホルムが立候補した際に選手村として開発が始まった。残念ながらアテネに敗れ、オリンピック選手村になるという当初の目標はかなわなかったが、結果的に世界最先端の環境技術を駆使したエコシティーとして現在も開発が進んでいる。

以前は重工業の工場などが立地していたらしく、かなり環境汚染が進んでいたエリアだったらしい。なので、開発を進める時は土壌の浄化から徹底的に行った。その分のコストが余分にかかるため、結果的に高級住宅街になっている。テーマは「2倍環境に優しく。」どれくらい実践できているかは疑問だが、かなり最先端の技術を駆使した都市計画が進んでいる。

ここを初めて訪れたのは留学が始まった2007年の秋。最初の授業のスタディートリップで訪れた。それから約2年。もちろんその後何度も足を運んではいたが、昨夏?秋?以来久々に見たハマビーにはかなり驚いた。それは、当然なことなのだが、開発が進んでいたことだ。少なくとも、初めて来た頃にはただの工事現場だったエリアが、人の住める快適空間に変貌を遂げていた。

センターからハマビーに行こうと思うと、地下鉄とトラムを乗り換えるorソーデルからの無料連絡船に乗ることが一番。当然自転車道路も整備されているので、私は毎回自転車で船にのっていく。数分のクルージング。エコシティーということで、一応、車がなくてもすぐに都心に出られる工夫がしてある。カーシェアリングもあるから、本当に必要な時はそれを使える。ただ、高級住宅街に住むリッチピープルが、自身の富と名声を表現するような燃費の悪い高級車を運転してることもある。

ここのエリアの最大の特徴は、なんと言っても水だと思う。群島に位置するストックホルムはいくつかの島から成り立っており、水辺がとても多い。が、ハマビーほど水を感じられるエリアは他にない気がする。当然、自然の水があり、ウォーターフロントの遊歩道はとても快適だ。水辺に面していないエリアでも小さな人口の小川が流れており、やはり水を感じられる。そして、当然、ゆったり空間に気持ちのいい人口の自然が十分すぎるほどに取り入れられている。さらに、そこで人々がくつろげるベンチや小さな人口島が用意されており、天気のいい日なんかはとても快適。街並みも、建物は最先端の技術とデザインが融合したものばかりで、旧市街の中世の様子とは違う素敵な空間が整っている。

ここで日本の高級住宅街と比較してみる。まず、建物の規模が違う。日本の高級マンションに比べ、圧倒的に低い建物が多い。そして自然と憩いの空間の大きさ。住民が芝生にシートを敷いてサンドイッチ食べにに行けるような空間が家のすぐ目の前にある。数回しか行ったことがないから不確かだけれど、例えば六本木ヒルズの目の前にそんなゆとり空間があった記憶はない。自然とのふれあいを大切にする文化の違いかもしれないけれど、こういった考え方はとても素敵。

では、日本の高級マンションでこのようなことを実現することは不可能なのか?と言ったら、実は可能になる日が近づいている。人口の自然減少が始まっており、今のままだと数十年後には東京でさえ人口が減り始める。そうなったときに、今まで使われていた空間が使われなくなり、そこの有効活用を考えなくてはならなくなる。そこで、憩い空間を創ってしまうというのが私の考えである。人口が減ることにより、必要な住居の数も減る。交通量も減るので必要な道路の幅員も減る。余った部分を希望者に貸し出し、各自に憩いの空間を設計させる。そうすれば行政は維持費を削減できるし街並みも楽しくなるという、圧倒的に楽観的な素敵な未来像が描ける。人口がこれ以上減ったら成り立たなくなる地域は、日本各地にたくさんある。逆に、これ以上増えても困るへ都市も、世界に目を向けたらたくさんある。いちばんちょうどいい大きさにする、Right Sizing。これがそのうち広まれば、もうちょっと楽しい町がたくさんできると思う。相変わらず話の一貫性がなく飛びまくってしまった。

arimatsu, nagoya. 有松、名古屋

in the end of april, the 29th, i made a first visit in arimatsu. it is one of a few places where u might be able to feel japanese traditional ways of life in nagoya. it is wellknown for its dyeing technique called arimatsu-shibori. since its located with a big distance from the central part of nagoya and no metro running but only meitetsu train, i dont think its that popular place for tourists from outside nagoya to visit. even for the locals of nagoya, i doubt if its popular weekend destination.

when i arrived, i was surprised positively by the built environment. many houses were preserved and renovated very well. i didnt expect to see such nice atmosphere actually. so i was happy about it. but thats it. i could feel that nagoya as a city really doesnt pay a good attention to this area as a valuable place for tourists. although the buildings were good and the scenary was more or less preserved, it doesnt provide any good chance for pedestrians to walk around. the trafic was rather busy. theres no way i could enjoy walking without harm. this is rediculous, i believe. it was city of nagoya and aichi prefecture that made them on the list of culturally valuable area or sth, yet no other support was given. 

so id like to propose that there should be some restriction for trafic at least during the day time. the elec cables and poles should be got rid of. the surface of the road should be nicer like stone. the surrounding built environment should care more about its characteristics. and since its speciality is arimatsushibori-cloths, it should be used for place branding.

its easy to say this, but i know how difficult to make it distinguish from other similar tourists destinations...

2009年6月16日火曜日

sado, niigata. 佐渡、新潟 その③

アンケートの1問目は「今のままでは佐渡はどうなっていくと思うか?」といったものだった。これは、総合計画に載っている「このままでは~となると思われる」という項目や、市が提供してくれた市の人口予測が基本的には悲観的なものになっているのに対応し、実際に市民はどう感じているかを尋ねるためのものである。ちなみに、将来の人口予測は佐渡を訪問するまでは入手しておらず、私自身がやるつもりでいたが、初日に頂けたのでそれを利用した。ちなみに、人口予測に関してはPDEPROJ2というソフトが簡単にダウンロードでき、そこに0-4,5-9,10-14…のような5歳間隔の人口分布と、合計特殊出生率(TFR)、平均寿命、移住率を入力すればある程度の予測ができる。実際にこのプログラムは大学院のFutures Studiesという授業で使ったし、信頼できるサイトが提供しているのでそれなりに信頼のあるものだとは思うが、詳しいことはよくわからない。

少々脱線したので戻す。佐渡市に頂いた人口予測によると、2035年には36590人と、2005年の67386人と比べ54%まで減少し、ピークであった1950年の125597人と比べると約29%である。ちなみに、現在の人口はすでにピーク時の約54%に減っている。各種産業に関して言っても、総合計画には農業、林業、漁業の衰退や中心市街地の空洞化、観光客数の減少など、確かにネガティブなイメージのものが多く書かれている。

で、実際に市民の皆さんはどう感じているかをうかがった。複数回答ありで、結果は以下のようになった。(-)は回答数。トップ10

  1. 高齢化が進む(40)
  2. 人口の流出・減少(31)
  3. 過疎化が進む(22)
  4. 若者が減る(15)
  5. 少子化(13)
  6. さびれる・衰退する(11)
  7. 元気・活力・活気がなくなる(8)
  8. だめ・おわり & 職場・仕事が減る(7)
  9. コミュニティーが壊れる・持続不可能になる & 観光客が減る(5)
  10. 第二の夕張 & 一次産業が衰退 & 限界集落が増える & 沈没する(4)

それ以外には

  • 現在「自然や純朴さを残す」か「観光化・多様性」のどちらかを選ぶ岐路にある
  • 一次産業に活路を見出す政策と歴史文化への手当が必要
  • 鬼太鼓など、独自の芸能や風俗文化を保護・伝承することにより、集落・住民の意義や目標をつくる
  • 交流人口を増加させる
  • 仕事そのものが中国など労働力の安い国に取られてしまっている

など、課題や対策を講じて頂いた回答もあった。

逆に、とてもポジティブな回答もいくつかあった。

  • 楽しくなる・いい感じのモデルとなる(3)
  • 若者が増える(2)

この回答をしてくれた方は多くがIターンの方のように感じた。実際に、アーティストの方や、農業に魅力を感じる若い人たちで佐渡の良さに魅かれて住み始めた方とお話をして、そのようなコミュニティーができてきているからこそ、そう感じるのかなと思う。また、もともと佐渡の方も、最近は高校卒業してからそのまま佐渡に残る同級生や後輩が多いように感じると言っていた。

また、今と変わらないと答えた方も4名いた。

この質問をしてみて、良くも悪くも驚いたことは、佐渡の方々がとても客観的に佐渡の未来に希望があまりなさそうなことを答えていたことである。もちろん、ポジティブな回答の人も中にはいたけれどまだまだ少数派で、現実のままではまずいという考えを多くの方が実感しているようだ。確かに、「このままでは・・・」という質問がネガティブな方向に誘導してしまっているように感じるのは否めないが、それでも多くの住民が佐渡の未来に悲観をしていた。

ここまではアンケート結果、そしてここからは私の一方的な考えである。

ただ、観光客が減る、人口減少・いわゆる「過疎化」する、ということが、本当にネガティブなことなのだろうか。これに関し、私がインタビューしたトレッキングガイドのAさんは、「100万人が50万人になったのなら、その50万人を2倍長く滞在させればいい」と仰っていた。延べ宿泊客数を増加させる作戦だ。かしこい。ただ、市として、観光協会として、その戦略があまり思いついていないのが現状のように感じる。

そこで、私は「何もしない」という戦略を提案する。佐渡のブランディングはその次のステップでの戦略。

実際、私は1週間の佐渡滞在予定を2週間に延ばし、それでもまだまだ滞在したいと感じた。それでもまだまだ見足りないと感じた。つまり、2倍長く滞在した。Aさんの作戦にはまった感じだ。これは、間違いなく、佐渡に住む面白い人たちとお話をして、すればするほど新しく見えていない部分がたくさん見えてきて、そこにどんどん魅力を感じていったからだと思う。このような体験を、半減した観光客に体験させるのが「何もしない」戦略である。具体的に言うと、観光客にノープランで来てもらう。そして、運でコネを築いてもらい、それをフル活用した観光をしてもらう。今までの「両津港着→大野亀→尖閣湾→相川の金山→たらい舟→両津港発」といった定番コースだけが佐渡じゃないことをアピールするにはこれがもしかした一番いいんじゃないか・・・とほぼノープランで訪問し、運よくいいコネクションができ、とても有意義な滞在ができた私は思う。もちろん、あんなに充実したのはホストのTさんをはじめ、たくさんの素敵な方々に助けて頂いたおかげではあるが、そこにたどり着いた自分の強運もすごいと思う。こればかりは日ごろの行いがモノを言ったのかもしれない・・・なんて調子にのる。とにかく、佐渡側が「佐渡のここを見てください」と言うことにより、自らの限界を設定してしまうこともありうるわけだから、訪れる側が「佐渡のここを見たい」と思ってきてもらい、佐渡側がその情報に+αの情報を上乗せして提供することにより、観光客がどんどんと佐渡の良さを発見し可能性を広げていき、結果的にもっと長居させる、というのがこの戦略である。かなり他人任せだけれど。

また、人口が減少すること=過疎化、というイメージを払拭することも大切である。酒の席でSさんが「過疎って言葉は嫌いだ。論文書くときには『田舎』って書きな!!」と言っていた。だから、"Inaka"の提唱である。これも賢い。過疎と聞くと日本人はきっと反射的にネガティブなイメージを抱く。むしろ、憐みの対象にさえなりうるのではないか。けれど、田舎と聞く日本人が同じ反応を示すとは私は思わない。もっと親しみのある言葉の感じだ。田舎っぺのように小馬鹿にするのも愛情があるからこそできることだと思う。過疎という言葉でこうはできない。

田舎だからこそできること・田舎でなければできないこと、こういうものを佐渡の良さとして佐渡人が理解し、佐渡を訪れる人々が素敵な田舎を楽しめる雰囲気を島民が創り出していくことが必要なんだと思う。どうすればいいかというと、ここでブランディングである。それも通常する外部へのブランディングではなく、佐渡内部へのブランディングである。そうすることにより、訪れる観光客に自信を持って自分の好きなところを紹介できるようになるのではないだろうか。具体的にこのブランディングをどのように実施するかということは、これから勉強します。

2009年6月14日日曜日

sado, niigata. 佐渡、新潟 その②

今回は佐渡アンケートの集計結果。今回は回答者のデータの統計。本当はグラフで載せたいのだけれど、どうやればいいかがわからないので箇条書き風に。今回無記入が多かったのは、私自身が責任を持ってアンケートを配布しなかったため、細部へのケアができなかったことが考えられる。特に、地域分布では、「~地区」を聞きたかったにもかかわらず、アンケートには「地域」と記入しただけであった、完全に自分のミスである。ここは本当にもったいないことをした。

まず、アンケートの回答者の性別分布

  • 男性  67
  • 女性  59
  • 無記入 2

年齢分布

  • 10代  男性-0、女性-2、合計-2
  • 20代  男性-7、女性-4、合計-11
  • 30代  男性-12、女性-15、合計-27
  • 40代  男性-21、女性-15、合計-36
  • 50代  男性-18、女性-16、合計-34
  • 60代  男性-6、女性-6、合計-12
  • 70代  男性-3、女性-1、合計-4
  • 無記入 2

地域分布

  • 相川   男4、女6、合計10
  • 赤泊   男0、女0、合計0
  • 羽茂   男2、女0、合計2
  • 畑野   男5、女5、合計10
  • 金井   男5、女6、合計11
  • 真野   男4、女4、合計8
  • 新穂   男11、女7、合計18
  • 小木   男1、女1、合計2
  • 両津   男14、女12、合計26
  • 佐和田  男10、女11、合計21
  • 無記入  男11、女7、合計18

サイガさんに配布を協力していただいておきながら、偉そうに言うのもおかしいが、少なくとも年齢分布ではかなりバランスよくアンケートをとれたように感じる。

ちなみに、佐渡市の新しいマスタープランの作成でも、やはり市民へのアンケート調査を実施している。こちらの実施方法は私が行ったものよりもかなり専門的であるし、しっかりしている。当然ながら質も量も完敗である。とても勉強になるし、論文にも使えるのでとても嬉しい。ちなみに年齢分布は

  • 20代 89
  • 30代 119
  • 40代 158
  • 50代 214
  • 60代以上 230
  • 不明 10
  • 合計 815

である。(足し算したら合計820人になるはずだが、それはおいといて)

私の行ったアンケートとの一番の差は、60代以上の回答者の全体への割合と、40代までの割合である。市のアンケートでは60代以上の割合が全体の29%を占めているのに比べ、私の実施したアンケートでは17%にすぎない。また、いわゆる働き盛りといわれる40代までの割合が市のでは全体の45%であるのに比べ、私のは60%と高い。この違いがどこに生じるか、ワクワクしている。

gamlastan to sergelstorg, stockholm. ガムラスタン、ストックホルム

6月6日はスウェーデンの祝日。きっと建国記念日のようなものだと思う。けれど、日本のそれとは比べ物にならない様なお祭り騒ぎというか、お祝いムードに包まれていた。

そもそも、ストックホルムは市で80万弱、地域でやっと120万人くらいしかいない都市だ。スウェーデンが900万人しかいないから、その感覚ではかなりの大都市であるし、実際にヨーロッパだとこの規模はかなりの大都市に数えられるけれど、やはり渋谷のスクランブル交差点のような量の人間が行き来するような場所はない。はずだった。この日は違った。まず、ほとんどすべての公立の美術館系が無料開放された(らしい)。結果的に、普段は観光客がメインのガムラスタン(旧市街)も地元の人々が大挙して押し寄せる。さらに、最近では珍しく好天に恵まれたのもラッキー要素だった。さらにさらに、スウェーデン対デンマークのワールドカップ予選がストックホルムで開催され、多くのデンマーク人が集まっていたのもラッキー要素だ。

この日私が一番楽しめたのは、やはり様々な人々のアクティビティーである。行きかう人々、パフォーマンスをする人々、そしてそれをただ見る人々。いろんなのがいる。当然、どこかへ向かう人々。これは王宮らへん。

王宮前で毎日のようにやっている兵隊の交代式は夏使用なのか、馬と一緒にやる。観客の数は今までスウェーデンで見た人だかりの中で最大だと思われる。結果的に、小さな子どもに見せてあげたいお父さんたちがとにかく頑張る。あわや、踏まれる。

これ以外にもいろんなパフォーマンスを楽しめる。よくわからないけれど、戴冠式風のアトラクションとか、あとはやっぱり音楽。パフォーマンスではないけれど、菜食主義のキャンペーンをしてる人たちもいた。

そして、試合前に決起集会を開催するデンマーク人たち。スウェーデンとデンマークは何世紀も前からのライバル国家。なので、当然一番白熱する。日韓戦みたいなものか。みなさん昼間から飲めや歌えやの大宴会を繰り広げる。町中で。私もコーラをもらう。

とにかく、穏やかな日常のストックホルムでは感じられないエネルギーを感じた1日だった。で、この日の総括。「立つ鳥跡を濁さず」とあるが、まさにそれは絶対に守るべき習慣だと思う。馬を使ってのパレードは、確かにとても素敵だし迫力があった。見る人を魅了した。けれど、彼らも動物。出すものを出してしまう。しかも、場所をわきまえない。確かに旧市街のパレードの後では清掃係が原始的な手法によってなんとなく掃除をしていた。が、旧市街までの道中のは?当然未始末である。まだあまり暑くないのでいいけれど、夏も本番になった時、放置されたやつらが放つ異臭に困るのは近隣住民である私であることを理解してもらいたい。

また、広場でパーティーするのもすごくわかるし、そういう場所があることもとても素敵なことである。が、やはりそこの清掃は汚したものがすべきだと思う。確かに、夜になると清掃業者がすっかり掃除しにきてくれる。けれども、日本にはないスクエアがあるという素敵な習慣を守るのは、行政ではなくてその利用者であるべきだ。今回はスウェーデンからしてみるとデンマーク人に荒らされた形になるかもしれない。なので、もちろんデンマーク人が責任あるサポーターとして、ちゃんと掃除する、とかそういうのが必要だと思う。けれど、かといって、現地人がきれいに使っているかというとそうでもない。「どうせ行政が委託した清掃業者が掃除しにくる」という考えを持った品のない行動をする人がかなり多い。きっと、そういうモラルのない行動をする人が多いからこそ、外部の人もそういった行動ができるんだろう。確かに、広場のごみ箱が溢れかえっているという惨状は見かけない。この点は我が国の行政にもしっかりと見習ってもらいたい。が、やはり、「立つ鳥跡を濁さず」という予防ができることが理想であると私は感じる。

2009年6月13日土曜日

tsumago magome, 妻籠と馬篭

on the May 3rd, i went to visit tsumago and magome for the first time. they both are shukuba, or old towns for travelors to stay over, in the middle of montains. they are nakasendou's 42nd and 43rd stops from tokyo, and most wellknown towns from edo period. tsumago has been on the list of the national cultural heritage of the cluster of important buildings since 1976. this is one of the first districts selected together with kyoto area. 

because the day was in golden week holidays, there were many tourists walking around in tsumago. so i couldnt really enjoy the atmosphere of old town. in terms of cultural heritage, tsumago has great amounts of valuable houses. ive learned that one side was burn down by some mistake and therefore restored, but the other half was preserved from long time ago. i actually couldnt tell the differences between the new and old by glance. their restoration quality was quite great unlike stupid concrete castles built after ww2. according to a tourist info old guy, the difference could be seen in the roofs. the new ones have tile roof and the old ones have that of wood.

i really enjoyed the distict, yet there were two things i disliked a lot. ive already written about it before in other topics, but even here, the street is covered by concrete. i truly understand that there are many tourists coming, including disable people and family with baby puch chairs, so the street of concrete is the most convenient thing for them. YET, there should be some other choices to build. i was really happy by the great buildings and surrounding montains, yet only the surface of the street was what i hated. the other thing i didnt like was that it was not totally pedestrian street. people can drive as they wish after 5pm and before 9am or so. from 9 to 5, it is a pedestrian street. again, i truly understand that there are people living and tourists coming to stay overnight, so it is more convenient for them that they drive cars to the front of their houses and hotels, yet .......!!!! 

and then, we moved to magome. it is located in the hilly area. this district was burnd totally in 1895 and 1915 except its stone paths.... stone paths!!!! YES! it has stone paths, not stupid concrete street!! great!!!! thats how old towns should be, at least i believe!! it made me super excited. and it was already kinda late when i arrived there, so theres only a few tourists walking around. i could hear the sound of stream. great atmosphere. although the buildings are relatively new, yet the stone paths and idea compensated enough. i think i like this area more than tsumago actually. as the picture shows, the stone paths is providing relatively convenient stone paths for wheel chairs. this is good idea of equal accessibility that tsumago can also think of, isnt it? other areas dont have to immitate it, but they should get inspired by.

but again, there is one thing i didnt like. whats the ugly vending machine doing there? be more modest!! no matter how much the residents and government tried to improve the quality and value of the area, one tiny thing can destroy it so easily. these might make the life more convenient, but consider its appearance!!

2009年6月12日金曜日

sado, niigata. 佐渡、新潟 その①

私は佐渡に研究目的で2009年5月14日からの約2週間滞在した。当初は約1週間の予定でいたが、佐渡について知れば知るほど佐渡の奥深さに魅了され、お世話になっていたツチヤさんに何の遠慮もなく滞在期間を延ばした。実は、このブログを開設しの理由も、佐渡についての研究をフィードバックするためにホームページを作ることをツチヤさんに提案されたのがきっかけだ。そして、それに便乗して私が今まで見てきた町について、主張とか起承転結とか文章の一貫性とかに関係なく、主観的な感想を好き勝手に書きまくることにした。しかし、この佐渡編に関しては、研究が目的の滞在であったため、好き勝手には書けない。なるべく客観的に、整理しながら書いていきたいと思う。少なくとも、そうするように努める。

そもそも、私が佐渡市を研究の対象と選んだ理由は、佐渡市が私が研究中のshrinking city・縮小都市というテーマに合致していること、かつ都市としての潜在能力が高い(ように私には感じる)のにそれが全然活かされていないこと、より経済発展している太平洋側ではなく日本海側に位置していること(さらに離島であること)、という建前がある。そして一番の理由は事前に連絡した幾つかの自治体の中で、圧倒的に素敵で素晴らしいお返事を頂けたことが本音である。こればかりは、ホストとなって下さったツチヤさんと、最初の切り口を頂いた市役所のオオハシ係長に大感謝である。

佐渡での研究目的は、佐渡に住む方々が実際に佐渡に関してどう感じているかの聞き取り調査をすることであり、そうすることによりfirst hand dataを入手することである。

なので、当然ではあるが、手法は聞き取り調査である。具体的には、インタビューとアンケートを実施した。結果的に、24名へのインタビュー調査と128名へのアンケート調査を実施できた。インタビューは様々な観点から佐渡のまちづくりや地域振興に携わっている方々へ、皆さんの立場や活動に関していろいろと聞き、中には私の人生相談にまで発展したケースもいくつかあった。アンケートでは、8の問題と、年齢層、性別、地区を聞く。その問題とは、

  1. 今後、佐渡はどのようになっていくと思うか?
  2. 佐渡の強み、好きなところは?
  3. 佐渡の弱み、嫌いなところは?
  4. 佐渡がいい影響を受けている外部のものは?
  5. 佐渡が悪い影響を受けている外部のものは?
  6. 今後、佐渡はどのようになっていってほしいか、あるいはどのようにしていきたいか?
  7. 6のために考えられる課題は?
  8. 7を解消し、6を実現させるために必要と考えられる戦略は?

というものである。これらの問題を選んだ理由は、①は佐渡市民が佐渡の実情に関してどのように感じているかを知ること、②-⑤は佐渡に関するSWOT(Strength強み, Weakness弱み, Opportunity好機, Threat脅威)分析をすることにより、佐渡の特徴を把握すること、⑥は①に対し、どのような佐渡を住民が望んでいるかをバックキャスティング型で考察すること、⑦と⑧はそのための課題や戦略について知ること、を目的とした。また、この方法は三菱総研が「山口県の将来予測等に関する調査」という事例でもやっている。http://www.mri.co.jp/SERVICE/project/chihou/1186939_1373.html  すでに就活で落とされた企業であり、真似するのはかなり癪に障るが、問題へのアプローチの仕方は私がやりたい手法であるので「参考」にさせてもらった。

ちなみに、インタビューでは、やはりここでもツチヤさんの持つネットワークに第一にお世話になった。また、そこからナカムラさんにつながり、そこからさらにハシモトさんの持つネットワークにもつながっていった。24ものインタビューができたのは、ツチヤさん、ナカムラさん、ハシモトさんのおかげである。大感謝である。また、アンケート調査では、サイガさんの多大な協力を頂けた。やはり、サイガさんにも大感謝である。そしてもちろん、貴重な時間を割いてインタビューとアンケートに協力して下さった皆様にも大大大感謝である。また、アンケートやインタビューには関係せずとも、私の滞在をより刺激的で充実させて下さった皆様にも本当に感謝している。

今後、ちょくちょくと続編を、というか本編を出していくが、まずイントロと感謝を佐渡編 その①としたい。

asakusa, tokyo. 浅草、東京

on a rainy day on May 6th, i made a good walk with a friend of mine from ueno to asakusa tokyo. asakusa is the touristic place with good downtown vibration in tokyo. the famouse kaminarimon and sensouji attract many tourists to come, but i believe that the downtown attmosphere and energetic street lives are the most attractive things here. since it was already late by the time we arrived and because of the shitty weather, it wasnt so clouded and no many things happening. 

the idea of human-taxi providing good touristic information is good, although ive never used it before. it makes the district more old downtown like, i think.

nakamise street is located between welknown kaminarimon and sensouji. there are many shops for tourists, tranditional japanese products shops, and some japanese snack shops. i really like this street, since there is a diversity of activities, people, and goods.

i know that this is the most famous place for tourists, and i cant deny that i dont know whats more about this area yet at all, there are so many places make me feel the good old days of showa times. asakusa makes me notice that we have forgotten so many great things we enjoyed long time ago. ive never been to such plays, it was my first time to see smart-ball hall, and ive never been to any strip clubs in japan. many people go to movies, pachinko-hall, and some other sex industrial areas, yet it seems they can be another great choice as an entertainment.

the reason asakusa attracts many tourists is that it still has things that modern people have lost. they come to see the value of the past, since they have missed it. it maybe a good idea to revalue the benefit that asakusa possesses, and try to adapt it to our ways of life.

2009年6月6日土曜日

Hamarikyu-garden, tokyo. 浜離宮庭園、東京

5月13日、用があり浜松町へ。この機会に以前から行ってみたかった浜離宮へ。

庭園としての質は必ずしも高くない。どちらかと言うと公園のようだった。けれども、大都会・TOKYOの都会のオアシスとしての役割はかなり大きいように感じた。ただ、開園時間が夕方5時までと、浜松町のサラリーマン&ウーマンが仕事帰りに癒しを求めに行けないのは問題であり、事実園内を散策していた多くは外国人観光客と外国人の接待客であったように感じる。

私が気に入ったのは、モダニズムの結晶である大都会TOKYOの高層ビル群と園内の豊かに茂った緑のコントラストである。どれだけ天を目指す摩天楼が素晴らしかろうと、地に根をはった緑がなければきっと人は住めないと思う。少なくとも私は無理だ。あのような高層ビルに住むこと自体が経済的に無理だろうが・・・。だからこそ、こういった緑地が東京をもっと覆い尽くしてくれれば素敵だと思う。東大の大野先生はファイバーシティー構想で首都高を緑と自転車道路に、と書いていたが、それくらいの抜本的な土地利用の変革を目指していければ、TOKYOはもっと素晴らしい都市になると確信している。

とにかく、コンクリートジャングルで忙しい毎日に追われる人たちにはお勧めスポットです。

Niigata 新潟

on may 27th, i made niigata walk tour. there were several historically important buildings left, such as enkikan, former niigata prefecture hall, niitsu house, etc. yet it is unfortunate that theres no network of them. each of them standed by itself and the built environment around them were totally abondoned by the ruins of modernism and functionalism (except some nice ones).  i believe they should spend some to make surrounding areas bit more nicer. just in front of enkikan, the fabric of the street wasnt paid attention to. in front of former niigata hall, ugly petro stands and functionalistic box-like apartment stood. and nice area around niitsu house, there were still great amount of elec-cables covering the sky, and there were not even good pedestrian street provided.

from these perspectives, i believe that no matter how nice buildings they have and preserve, they cannot be made the most of if their surroundings are not equally taken good care of. this is what my homeland is often missing. although some people might believe and even i sometimes feel that that kinds of environment might be the charm of japan, i prefer to have them with good surroundings.

what i liked the most in niigata was the small paths around furumachi. there were the diversity. some old houses were renovated to some cool shops or just used by small retails without big change, and the mixed use of residencial and commercial areas produced different types of human activities. there were some street markets and art products as well. these mixture or chaos are surely great charm of my homeland.