さて、空襲で燃えなかった界隈の都市計画が近年急ピッチで進んでいる。その界隈は名古屋の車道(くるまみち)とか千種から西へちょっと入ったところにある。つい数年前までは道が道路なのかただの空き地なのか、そんなレベルで都市計画が進んでいなかった場所だ。そこにある一本の道について、今回はちょっと考えてみる。
今回の道はここ↓
tadaaan!! (今回の新たな取組みとは、ペイント機能の使用だったりする。)
この道、最近やっと都市計画が進み始めている。しかし、どう考えても意味がわからない場所が多々ある。ほとんど開通している道路の最後にまだ民家があるからそこでいきなり道がなくなってたり(写真1)、歩道と車道の間に空き地スペースがあったり(写真2)。写真2の奥に見える高層マンションin代官町については次にちょっと考察してみるからおいておく。
この無秩序な感じの都市景観が、このまま栄方面に向かいどんどん西へ走るにつれて、とても素敵になっていく。建築の色や高さ、古さ、形、とてもモダン日本的なリズムを感じられる。また、あのスケール感がたまらなくかっこいい。片側がゆったりめの1車線程度の合計2車線の幅なのに、建築の高さとかが心地よくて、走っていてけっこうわくわくする。ちょっとした起伏もあったりして、楽しい。途中には名古屋高速が横切り(写真3)、最後にいびつな形のドコモビル(写真4)を過ぎるとセントラルパークにたどりつく。
この道路は、発生(帰結)地点がまだ曖昧なため、まだあまり道路として車を走らせる準備は整っていない。それゆえ、私は好んで自転車をこぐ。そこで、この道に提案をしてみる。
実際この道、名古屋が代表する主要3道路の桜通・錦通・広小路通のすぐ北側を走る小道にすぎない。車の交通量はあまり多くないし、代替道路が多くありすぎるため、この道路の存在意義はそこまで大きくないように感じるのが、私の印象である。写真は木曜夕方5時くらいに撮影したものだが、交通量が少ないのは明白だ。
そこで、私が考えたのは、この道を一方通行1車線に変更して、残った部分を並木&自転車道路に変更するということである。こんな感じ。
tadaaaaaaaan!! レベルは低いけれど自作図に満足(笑)
片側の車道の歩道寄りに並木道をつくり、車道側の道路に色をぬり、自転車道路として活かす。こうするのは、我が国の歩道上にある「自転車道路もどき」には歩行者がいたり、困った人々が自転車置き場に転用したりすることからもわかるけれど、きっとそうしないとせっかくの自転車道路が歩行者道路になったり自転車置き場にされてしまうからである。そもそも、自転車は車両なんだから、道路を走るのがエチケットだしね。並木はあんまり茂らないようなクールなやつが好ましい。せっかくの素敵な都市景観を楽しめなくなっちゃうし、生い茂ると暗くなるからね。縦にまっすぐ細く伸びるやつなんかいいと思う。
おそらく、この道の始発点で頑張って行政と戦っている人が諦めたとき、この道は桜通の混雑を嫌うドライバーにより占拠されていくのだと思う。けど、そうではなくて、これからの時代、交通量の需要にあわせるための道路づくりではなく、交通量を減らすための道路づくりをしていかなくてはならない。せっかく面白い景観があって、大通りがすぐ南に3本もある道なのだから、ただ普通の道路にするのではなく、ちょっと工夫を加えてこの道にアイデンティティを創造していくほうが、楽しい。
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