「イメージでは銀行ばかりの金持ちの町だったけれど、想像に反してとても素敵な町。古いオーガニックな小道が往来し、迷うのがとても楽しかった。ダダイズム発祥の町で、ダダカフェてのも面白かった。ベルリンのミッテみたいになりつつあるとlonely planetに載っていた通り、すごく面白そうな工場跡地もあり、1日があっという間に過ぎてしまった」とのこと。
考えてみれば当たり前なのだが、当然チューリヒはヨーロッパの由緒正しき歴史的な町であり、永世中立国にあるため戦禍を避けてきたので、中世の趣が見事に保全されている。それゆえ、まず町は見事に素敵である。湖を活かし起伏に富んだ町はその地理を活かした自然発生的な町である。噴水がいたるところにあり、それもまたヨーロッパぽいし、教科書通りに教会があってその前に広場があって、そこに小路が帰結している。ちなみに、チューリヒの噴水には決まって下に犬が水を飲めるよう、犬用の噴水?が備わっているそうだ。
前半はこうやって町を徘徊した。で、いよいよ期待を込めていた工場跡地エリアへ。センターからどれだけ離れていたかは、車を出してもらっていたせいでまったく覚えていないけれど、地図上ではすぐ隣くらいにありそうな場所である。都心に近い工場跡地は近年、アーティストが自由な空間、勝手の効く空間を求めて従来の都心部から移り住む傾向があるらしく、チューリヒのここもまるでその通りに発展していた。クリスマスイブであり、さらに昼間であることから、あまり活気はなかったけれど、とても素敵なカフェバーレストランショップクラブなどが見つかる。アートとして価値の高そうなグラフィティがいたるところに描かれており、そういった空間は何も起こっていなくても歩いていて興奮する。
歴史と伝統があるすぐ横で、最先端のトレンドを発信する町・チューリヒは、今後銀行の町としてだけでなく、世界中のクリエイティブクラスが注目する町になっていくことを確信した。
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