2009年12月2日水曜日

milan, italy, ミラノ

続いてミラノ。まずはその日の感動そのままに書いた日記を抜粋。

20日『ホテルにチェックイン後、町を散策。旧市街にあるハイブランドウィンドーショッピング。高すぎ!Duomo PiazzaでNatalie Coleのコンサートが開かれていて、とてもラッキーでした。でパンニ食べて。』

21日『朝食後、ミラノを歩く。旧市街を新市街が飲み込んだような都市。デザインショップみたいなのが点在して、建築もモダンな感じ。デザイン大国だ。ちなみに、朝Duomo Piazzaでハトの餌やりのぼったくり商人に餌を無理やりつかまされ、ハトに囲まれた。まじきもい。当然お金は払いません。世界一大きなDuomoはでかすぎてスケールわからん。ダヴィンチの最後の晩餐は、予約をせずに行ったため、ポストカードで我慢。夕方、お城近くの界隈を歩き、ミラノの文化資本の高さに興奮。』

22日『朝食後電車のチケットを買いに行き、ミラノへ。なんだかんだまわりは言っていたけれど、いい町だと思う。お父さん世代がかっこいい。』

なんていう内容のない日記であった。

町はとにかくでかい。その分地下鉄やトラム、バスが発展していた。ほとんど歩いて回ったんだけれど。

この町で一番楽しみにしていたのは何と言っても、大好きな小説『冷静と情熱の間』で出てくるドゥオモである。ちなみに、アオイは「そりゃあきれいよ。荘厳で、立派で。建物自体がすでに彫刻なんだもの。歴史があるもの。キリスト教文化の気の遠くなるような歴史が。でもね、なんていうか、ミラノのドゥオモはつめたいわ。人をよせつけない感じ。ミラノらしいけどね。」と紹介している。実際は、確かに荘厳で立派で彫刻じみていて、キリスト教文化の気の遠くなるような歴史を感じるのだけれど、そこを目がけて観光客が押し寄せているゆえに、言葉通りに言えば、人をよせつける建物であった。実際に私も3日で3回以上近くを通ったし。コンサートもこのピアッザで開かれていたし。けれど、確かにあまりのスケール感に一人の人間ではとても太刀打ちできない感じはした。

それ以外では、行く前には友人からはあまりいい情報を聞いていなかった。ローマとかフィレンツェとかヴェニスのほうが歴史があるとか、ミラノには見るものが全然ないとか、とにかく行く前にはあまり期待していなかった。が、日記でも書いたように、圧倒的な(お父さん世代の)ファッション力は見ていて、ジローラモがかっこいい理由を感じたし、ものすごく文化資本の高い雰囲気が私を虜にした。デザインショップが本当にそこらじゅうにある。素敵なものって見ているだけで幸せになるなーって感じた。どうせ何も買えないって開き直ると何も買えなくても全然悔しくなかったし。初日の夜にあったドゥオモピアッザでのナタリーコールのコンサートも市からのプレゼント?なのか、偶然その場に居合わせた観光客である私たちまでタダで聴けたし。そういう文化やファッション、トレンドなんかは確かに建築とか絵画とかそういう悠久の時間のない、一瞬だけ輝いて消えるものだけれど、それがどんどん現れては消えて、ってのを見てると、なんとなく東京っぽいエネルギーを感じてとてもエキサイティングだった。古くて変わらないものへの憧れもあるけれど、どんどん変わっていくからこそ素敵なものもある。その二つがなんとも絶妙にブレンドされたのがミラノだった。


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