この田県神社の豊年祭は「天下の奇祭」と形容されることの多いお祭である。なぜなら豊穣や繁栄を願い、超巨大な男根が神輿となり町を練り歩くものだからだ。練り歩いているシーンは見えなかったけれど。ちなみにこれが歩き終わったお神輿。巨大である。
ちなみに、奥には違う立派な御神体が祭られている。
で、やっぱりこういう特徴のあるお祭であるからゆえ、そういうネタが大好きな観光客をすごい量で惹きつける。私も含む。さらにすごいことは、その観光客の多様性、圧倒的な国際性である。様々な言葉が行きかう。絵馬にもちらっと見ただけで数カ国語のものを発見した。(書かれた日を見るとちょっと古めだけど)
ドイツからのTVクルーも来てたし、とにかく、本当に多国籍なお祭になっていた。
不思議なのは、このお祭が、正当な目的で広められていないように感じる点である。私のようなもの好きや、日本のクレイジーなところを見たい外国人が独自ルートで情報を入手し、勝手に来る。事実、小牧市や愛知県観光協会のホームページにはあんまり私がほしかった情報は載っていなかった。
この点から、この田県神社や、その豊年祭は、かなりボトムアップ的なブランディングが進んでいるように感じられる。「豊年祭」という名詞を決定的に形容する言葉がない今では、まだブランディングとは言い切れないかもしれないけれど、これが進んでいくと、きっと小牧市は名古屋よりもよっぽど優れた外国人向け観光地になっていくのかもしれない。確かに、伝統的な主目的とは異なる意味合いで有名になっているがゆえに、あまり堂々と観光客誘致をしにくいのかもしれない。しかし、こんな絶好の機会をもっと有効活用することは、全然悪いことではないと思う。
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