今回はアンケートの二問目、佐渡の強み・好きなところについてである。アンケートを集計し、環境資源、文化資本、人間資本・社会資本、その他の4パターンに分けられた。
環境資源
- 自然 91
- 食べもの 12
- 自給自足な感じ 9
- 島であること 5
- 風景 5
- 空気 4
- 空 3
文化資本
- 伝統芸能 15
- 歴史、ルーツ 12
人間資本・社会資本
- 人と人情 28
- 人ととのつながり 11
その他
- ゆったりとしている 14
- お金がかからない 4
- 暮らしやすい 4
- 治安がいい 4
と、こんな感じであった。1票しか入っていないものも含めるともっとたくさんの意見を頂いたのだが、割愛させていただいた。
これだけを見ていると、佐渡に住む人たちが何故佐渡を離れなければならないのか、かつて1950年には12万5千人もいたのが今日では6万5千人しかいなくなっているのか、理解に苦しむ。
日本の地方都市が人口縮小に苦しむ主な理由が「2・3の大都市への過度の集中」とあった。しかし、あれだけ豊かな自然があって、おいしいご飯が食べられるエリアであれば、うまくブランディング戦略をしてさえいれば、絶対に違う方向に向いていたように思う。そうすることにより、もしかすると佐渡の良さが失われてしまっていたかもしれないけれど、なんだかもったいないように感じる。
もちろん、開発・発展だけが大切なことではないのはわかる。なので、人口が減っていく、衰退していく自治体をとても魅力に感じることも多々ある。それは、都市型のアメニティに代わる田舎型のアメニティを多く供給してくれるからである。佐渡の美しい自然や感動した夕焼けなんかは、まさにそれを表している。にもかかわらず、そういう魅力があるにもかかわらず、都市型であろうとしてきてしまっていたりするのも事実で、ここでは矛盾が生じる。縮小を受け入れ、今ある最大の強みを活かした戦略を考えないといけないんだろうなー。佐渡婦人会のYさんや消費者協会のHさんとインタビューをしていた際に、「佐渡は佐渡であるがために、全国画一(東京の模倣?)であることを望んでしまったが、そうではない生き方も今後は必要だよね」というお話を頂いたが、まさにそのとおりである。佐渡型のパラダイム、佐渡に誇りを持たせるパラダイムというのが浸透していけば、きっととてもワクワクする佐渡がつくられていくと思う。
まとめるのが難しい。